非職業的技師の覚え書き

JK1EJPの技術的検討事項を中心に記録を残します。

室内ロングワイヤーアンテナはDXCCの夢を見るか(3)

DXCC カウントダウン

DXCC 99 : Peru LoTW コンファーム

9月上旬に20m FT8にてOA(ペルー)と交信できました。この時のSNRは、His/My = +04/-09dBで彼我の差は13dBでした。室内LW×10Wとしては妥当な差です。

月次でLoTWにアップロードしているとのQRZ.comの記述の通り、10月1日にコンファームできました。LoTWのDXCCクレジットは95となり、紙QSLカードの4エンティティと合わせて99エンティティになりました。大手です。

南米との交信状況

南米東側のLU(アルゼンチン)、CX(ウルグアイ)、PY(ブラジル)、FY(仏領ギアナ)とはCWで交信できていましたが、南米西側とは交信できていませんでした。CE(チリ)が1~2回短時間入感したことがありましたが、CWでは交信に至りませんでした。大圏地図では日本と南米西海岸との間には広大な太平洋が広がっているため、海面反射で届きそうなものですが、東側より局数が少ないのでしょうか・・・。

FT8/FT4を始めたところ、まずCE(チリ)と20m FT4で8月上旬に交信できました。SNRはHis/My = +14/-14dBで先方の信号は強力に入感していました。こちらの信号も及第点です。コンディションが良かったため、CE局はFT4でランニングしていたものと思われます。

CE局のQTHはチリ第二の都市バルパライソの近郊でした。バルパライソ(天国の谷)は世界遺産の港町です。ちょうどNHKの「世界ふれあい街歩き」という番組(再放送)でバルパライソを取り上げており、もしかして・・・と思ってQRZ.comの地図と睨めっこしました。最終的には、QRZ.com掲載のスナップ写真とGoogleストリートビューで建屋の形を照合して、バルパライソ近郊のQTHであることに確信を持ちました。海岸に近い高台ということで、絶好のロケーションのようです。

その1か月後に今回のペルーの局と交信できました。南米西海岸を南からチリ、ペルーと北に上がってくると次はエクアドルです。交信したペルーのOA局は1エリアでしたのでエクアドルのすぐ隣です。エクアドルの局もFT8で時々見えるのですが、室内LW×10Wの電波は未だ届かずです。

DXCC 100 : U.S. Virgin Islands Paper QSL Card コンファーム

アメリカ領ヴァージン諸島KP2M局からSASE返信が届きました。交信は2月下旬の10m CWです。QRZ.comでLoTW - Yesになっていたため、LoTWのコンファームを3か月待ちましたが、コンファームには至りませんでした。そこで、もう一つのオプションとして、2024年5月19日にSASEをQSLマネージャに発送したところ、10月2日に返信が到着しました。

LoTWのDXCCクレジット95と紙QSLカードの5エンティティとを合わせて100エンティティとなり、室内LW×10WのMixed Modes(CWおよびFT8/FT4)でDXCCを達成する目標を成就できました。Mixed Modesの内訳は、CW:82(LoTW:77 + Card:5)、FT8/FT4:56となり、CWで足りない18エンティティをFT8/FT4で足した形です。次の目標としては、CWだけで100エンティティを達成したいと思います。

ヴァージン諸島カリブ海の東端に位置します。「アメリカ領」と付くからには他領のヴァージン諸島もあるはずで、調べるとヴァージン諸島の東側半分はイギリス領ヴァージン諸島でした。ヴァージン・グループ会長が所有する島もあり、グループ名はここから取ったのかもしれませんね。以前はスペイン領ヴァージン諸島も存在していたようです(現在はプエルトリコの一部)。

カリブ海はエンティティの宝庫であり、全てのエンティティと交信できればDXCCはかなり伸びるのですが、稀に強く入感するのが特徴であり、僥倖を待つしかありません。