DXCC 認定書着荷
LoTWクレジットにQSLカードチェック分を加算して申請した DXCC CW 100 と DXCC Digital 100 の認定書(アワード)が、前回と同じく細長い箱で着荷しました。今回は2枚重ね巻きで入っていました。写真上段は前回達成した DXCC Mixed 100 、中段が DXCC CW 100 、下段が DXCC Digital 100 です。モード特記は控え目でした。

額縁は1つしかないため、室内LW×10Wで最も難易度が高かった DXCC CW 100 を上にして3枚重ねで額装しました。

認定書の番号はMixed 71,555、CW 25,365、そして以外にもDigital 11,128でした。Digitalは発行枚数がもっと多いと思ったのですが、まだCWの歴史的蓄積には追い付いていないということでしょうか。
DX SCAPEから検索した順位を下記にまとめます。同順位の局数分だけ発行枚数より繰り上がります。当然、ここでもCWよりもDigitalの順位の方が上位に来ました。World Wideで1万を切っています。JAの中では1,300弱でした。

申請から着荷までの実績日程をまとめると、以下となります。
- JARLカードチェック: 2025年9月1日
- ARRL HQ 承認: 2025年9月19日
- LoTWからDXCC申請: 2025年9月20日
- DXCC CW/Digital 100 認定書(アワード)着荷: 2025年10月2日
カードチェックから始めて1か月強でした。JARLからARRL HQへのQSLカード審査結果送付が月2回のバッチ処理になるため、最大で15日程度のばらつきが生じると思います。
DX進捗
アゾレス諸島 ATNO解消
CWでは届かなかったアゾレス諸島と15m FT4で交信できました。しかも、2局同時でした。

これで、15mバンドもDXCC 100を達成しました。(その後に1エンティティ積み増して現在は101。)結果として、サイクルピークにおける室内LW×10WにとってのDXバンドは15mとなりました。17mバンドとはコンテストによる稼ぎの違いが表れていると思います。

アゾレス諸島と交信できた9/27は15mバンドのコンディションが良く、FT8はDFを置く隙間が無いほど混んでいました。コンディションが良ければ良いで、室内LW×10Wでは太刀打ちできなくなってしまいます。
コンディションが良い時はFT4に出て来る局もいるのではないかと思いFT4を覗いてみると、ATNOのTF(アイスランド)が出ていました。チャンスと思い、しばらくTFを追いかけましたが、室内LW×10Wにリターンは帰ってきませんでした。
「捨てる神あれば拾う神あり」ということで、同じくATNOのCU2AP(アゾレス諸島)が15m FT4に出てきました。

EJ1K(アイルランドのIOTAペディション局)を追いかけて諦めた後にCU2APをコールすると、4回目のコールに対してコールバックがありました。レポートはhis/my=+00/-10dBでした。10dB落ちは室内LW×10Wとしては普通ですが、コンディションが良いため交信できたものと思います。

CU2AP局とはLoTWに加えてeQSL.ccでもコンファームできました。壁にはアワードに加えて、YAESUの世界地図が額装されています。
その後、EJ1Kとも交信でき、一時間後に同じアゾレス諸島のCS8ABFとも交信できました。その時のレポートはhis/my=+03/-10dBで、一時間後も同じ-10dBの強度でアゾレス諸島に届いていました。
CU2AP局はアゾレス諸島サンミゲル島の北側、CS8ABF局は同じ島の南側に位置するようです。東西に細長い島の南北は短辺になるため、火山が遮蔽になる等の影響が無ければ日本からの電波は同じ強度で届きそうです。

大圏地図で日本から見ると、アゾレス諸島はアイスランドと同じ線上にあります。少し角度を南にずらすとアイルランドがあります。9/27の15mバンドはこの方面のパスが開けていたことが分かります。
大圏地図には他に、マデイラ諸島(ポルトガル領の自治地域)、セウタ(スペインの自治都市)、東ティモールにピンを立てました。これらのエンティティとは交信済みですが、ポルトガルの歴史と関係するエンティティです。
ポルトガル海上帝国
DXCCのエンティティがどのように決まっているのか疑問に思うことがあり、その基準を調べてみました。
DXCC List Criteria(抜粋)
- Political Entities
Political Entities are those areas which are separated by reason of government or political division.- Geographical Entities
A Geographic Separation Entity may result when a single Political Entity is physically separated into two or more parts.- Special Areas
4U1ITU, Antarctic Treaty Zone, Spratly Islands, Control of Western Sahara, ...- Ineligible Areas
Any extraterritorial legal Entity of any nature including, but not limited to, embassies, consulates, monuments, offices of the United Nations agencies or related organizations, other inter-governmental organizations or diplomatic missions(https://www.arrl.org/files/file/DXCC/2015%20DXCC%20Rules2.pdf)
日本人にとって一番分かり易い基準は、2の地理的エンティティと思います。日本に自治領はないため、日本の2つのJD1エンティティ(小笠原諸島、南鳥島)はこれにあたるかと思います。
一見、一番分かり易い基準は、国連加盟国が該当する1の政治的エンティティです。しかし、ここには自治地域、自由都市、特別行政区など日本人には馴染みのないエンティティも含まれます。
DXCCを追いかけていると地球儀上の地理に詳しくなりますが、エンティティの背景を調べると歴史にも通じるところがあります。例えば、「ポルトガル海上帝国」の歴史年表をWikipediaから引用し、帝国の勃興と終焉を抜粋すると下記となります。
ポルトガル海上帝国の歴史は地中海のアフリカ側にあるセウタ征服から始まります。セウタ(Ceuta)は現在スペインの自治都市であり、別の地中海の自治都市メリリャ(Melilla)と合わせて1つのDXCCエンティティ Ceuta & Melilla になっています。セウタ側と2024年12月に12m FT8で交信できました。交信するまでその存在さえ知りませんでした。

次に登場するのはマデイラ諸島です。歴史年表では「到達」と表現されていますが、種子島と同じようにポルトガル船が「漂着」したようです。そこから植民が始まった点は武士が闊歩していた戦国時代の日本とは異なります。マデイラ島とは2023年6月に15m CWで交信できました。

そして、マデイラ諸島「漂着」から8年後に、今回交信できたアゾレス諸島は「発見」されています。
それからのポルトガル海上帝国の歴史は省略し、終焉に駒を進めると、1999年にマカオが中国に返還され、2002年にポルトガルが東ティモール独立を承認しています。どちらもDXCCエンティティです。マカオはFT8で見たことがありますが交信できていません。東ティモールはコロナ空けの2023年に複数のペディションがあり、複数バンドのCWで交信できました。

このようにDXCCを追いかけQSLカードを得ると、「ポルトガル海上帝国」が学校時代の歴史暗記課題から興味を持って調べる対象に変容しました。
都市ノイズの改善
40mバンドの都市ノイズの原因が浴室換気装置であることを以前報告しました。その浴室換気装置が、希望者のみ対策を行う(軽微の自主的?)リコール対象になったため、手を上げて対策してもらいました。集合住宅では被害が自宅だけに止まらないため、電波障害に限らず、自宅からの事故の発生リスクは最小に抑えなければなりません。
対策後、予期せず40mバンドの都市ノイズが消えました。リコール対策方法の詳細を聞かなかったことが悔やまれますが、機器丸ごとの交換ではなく、対策部品を天井裏に設置したとのことでした。機器に収まる大きさの交換容易な部品ではないようです。機器で経年劣化故障を起こす個所としては、ファン駆動系のベアリングや電源ユニットのコンデンサー等が思い浮かびます。発火のリスクがあるのは後者の方と思います。外付け電源ユニットを迂回配線で増設したと考えると、都市ノイズの消滅と符合しますが真偽は不明です。
メーカがコストを掛ければ抑えられる都市ノイズもあるということが分かりました。今回のように安全に関わらないと対策してくれないと思いますが。