横道にそれますが、トランジスタ技術2021年10月号の特集は「無償PSpice・LTspice 回路動作フル解析ツール」でした。以前、LPFの設計検討にLTspiceを使いましたが見様見真似でしたので、使い方を見直してみたいと思い購入しました。GUIはPSpice for TIの黒基調の方が私の好みですが,directive(指示命令)を回路図に書いていくLTspiceの使い勝手も捨て難いという感想です。
USB 規格が無かった時代は専用のライタが必要で、チップをボードから外してライタに取り付けて書き込んでいました。プログラムの消去は紫外線でした。紫外線のエネルギーでメモリにトラップした電子を追い出していたのです。紫外線ランプの劣化管理が大変でした。と、昔を思い出すと便利な時代になったものです。個人が SDR を楽しむ環境は整ってきたと言えのではないでしょうか。
Teensyduino 1.54 supports Arduino versions 1.8.5 and 1.8.9 and 1.8.12 and 1.8.13 and 1.8.14 and 1.8.15.
Future versions of Teensyduino will drop support for Arduino1.8.14.
On Windows, the Arduino installer and ZIP are supported, but the Windows store "app" is not.
Arduino のバージョンは現時点最新の 1.8.15 とするのが良さそうです。Windows の場合、インストール方法の選択肢は3つありますが、 incompatible と言及のある Windows store "app" は選ばないで、installer か ZIP を選ぶ必要があるようです。セキュリティ強化を図る Windows 11 の動向を見るに、Windows store "app" はセキュリティ管理の仕組みが厳しく(それは良いことですが)、後付けで Teensyduino をインストールできないのではないかと想像しています。非職業的技師は既に Windows store "app" の Arduino をインストール済みでしたので、まず "app" 起源の Arduino のアンインストールが必要でした。
installer である arduino-1.8.15-windows.exe(現時点)をダウンロードして実行します。非職業的技師は個人的に、インストール先の指定にスペースの入った Windows 方言のディレクトリ名は避けるようにしています。最近は改善してきてはいますが、Linux 起源の開発用ソフトが Windows 方言をサポートしている保証がないからです。
Teensyduinoのインストール
Windows 用のインストーラは1つしかありませんので迷うことはありません。 TeensyduinoInstall.exe(現時点)をダウンロードして実行します。Explore 上のファイル名が長い間「未確認・・・」になっていました。Antivirus が入念にチェックしたのでしょうか?
インストール中に、USB serial driver を見つけた旨の表示が出ます。その後に、上記 Arduino のインストールディレクトリを指示すればインストール可能になります。
Tutorial ページに戻ると、「Windows Serial Installerを実行せよ」とありますが、先の表示と矛盾する気がするため、とりあえずペンディングとします。Windows 10 は driver のハンドリングが進化していると思うのです。
開発元に発注するメリットはオプションの品揃えがあることに加えて、価格が安い点をあげられますが、送料が落とし穴になります。追跡サービスのない Air Mail の送料は $22.33 でしたが、追跡・迅速通関・保証等のサービスが付く海外配送大手の Expedited Shipping では $90 を超えます。本体より高くなってしまいます。注文ページに「$200 を超えたら Expedited Shipping を推奨する」とありましたが、超えていないので迷わず Air Mail を選択しました。QCX 購入の時も一番安い配送方法を選択して、特に(たまたま?)問題はなかったので。しかし、こればかりは個人責任になり、行方不明になったら泣き寝入りです。
今回も問題なく着荷しました。「 COVID-19 で Air Mail は著しく遅延している。航空便で1~2週間、通関で遅れると4週間」と発送通知メールに書いてあり、少し後悔しましたが、実績は注文日 8/23 に対して着荷日は 9/2 でリードタイムは 11日、2週間は要しませんでした。米国および日本の郵政は優秀で、税関も電子部品個人輸入の通関を効率的に処理してくれたようです。
「 Air Mail に追跡サービスは付いてないけど、国によっては追跡サービスの提供がある」と発送通知メールに書いてありました。Air Mail は日本に着くと「国際eパケットライト」という商品になり、追跡バーコードの付いたシールを箱の裏に貼られるようです。
USA の追跡ポイントは現地西海岸の時間ですので、時差分の16時間を進めて日本時間に変換して考える必要があります。オレゴン州ポートランドの PJRC社から、 USPS(United States Postal Service)のロサンゼルス Sorting center である USLAXA に「引受」になるまでに随分と時間がかかっています。米国内貨物便の飛行機で輸送されている時間と思われます。そこまでは追跡できないということですね。このあたりの時間が配送大手でどう変わるか比較したいものです。通関処理時間はちょうど1日なので変わらないと思います。
下記が開封した様子です。きれいに梱包されていました。Teensy Board はネームの付いた専用の静電防止袋に入っていました。"Assembled in USA"が誇らしげです。