局免許の状況
自作送信機3台(40m QCX+(改)、20m QCX-mini、13TR-FT8(改))増設の無線局免許状が無事に届きました。
何れもキットですが、スプリアスを実測し、「(改)」と付けたキットはLPF部を改良してあります。スプリアスの測定器はTinySAやUSBドングルSDRですが、先輩諸氏のBlogを参考にさせて頂くと、JARD保証でも校正の取れた測定器まではアマチュア無線局に要求されないようです。3台同時の増設申請となりましたので、当局はコストの安くなるTSS保証を利用しました。スプリアス測定結果は準備しましたが、TSSからの提出要請はありませんでした。
別の所にTSS保証の状況を書きましたが、改めてここにまとめます。
- 2022/01/12
TSSに送信機増設の保証願い一式を郵送。 - 2022/01/14(LT~2日)
TSSより保証番号と総合通信局提出のメール連絡受信。
(TSSにおいて13TR-FT8の申請内容に軽微な補正措置あり。) - 2022/02/04(LT~21日)
総合通信局より無線局免許状(2/3発行)を郵送受領。
初めての試みにして3台同時の増設申請でしたのでトラブルもあるかと思いましたが、補正のやり取りも無く平穏に待つのみでした。カレンダー上のリードタイム(LT)は、占めて23日でした。なんとか1か月以内に完了しました。
届いた免許状に送信機の増設が反映されている変更記載箇所が無く、いささか不安に駆られる変更になりました。どの送信機が免許されているかは自己の記録管理に依るしかないということですね。電子申請なら保証番号等と免許状変更申請の紐づけが成されるのでしょうか?。次回は電子申請を試みたいと思います。
FT8の準備
FT8では、シンプルなトランシーバで交信できることの裏腹に、ソフトウェアやIT環境の構築が重要になるようです。以下にように初期環境の構築を試みました。
WSJT-X
言わずと知れたFT8のdigital protocolを処理するソフトウェアです。当局は正真正銘?の微弱信号となるため、交信自動シーケンスを短くしたいと考えています。そのためにはJTDXの方が便利そうですが、まずは基本としてwsjtx-2.5.4-win64をインストールしました。
時計補正(Meinberg NTP Client)
wsjtxのマニュアルには、「PCの時計はステップ補正ではなく単調増加による補正が必要」と書いてあります。世の時計補正ソフトウェアは全てステップ補正を行っているように見えるのですが、単調増加による追い駆け補正機能をPC単体で実現できるのでしょうか?。交信中にステップ補正してはいけないという意味なら分かるのですが・・・。
「Windows10のインターネット時計同期機能を適切に設定するのでも良い」旨が書いてありますが、その方法の記載はありません。他を調べるとレジストリの編集が必要になる様子のため、マニュアルで推奨されているMeinberg NTP Clientをインストールしました。特に設定画面は無く、インストール後にhttps://time.is/で「あなたの時計はちょうどぴったりです。Time.is との差は -0.004 秒 (±0.015 秒) でした」と出るようになったため、補正機能は正常に働いているようです。
Win64 OpenSSL v1.1.1m Light
LoTWのDBへのアクセスに失敗する表示が出るため、マニュアルに従ってインストールしました。
QRZ.COM
FT8は定型シーケンスによる交信が基本になるため、DX局とのレポート交換以外の情報交換はQRZ.comなどを援用して行うことになるようです。そこで、日本のHelperスタッフOMに基本情報のデータベース登録をお願いしました。直ぐに登録して頂き感謝です。その後、Bioの文章や写真を編集登録しました。
eQSL
QRZ.COMの「QSL by eQSL?」をYesにして応答率を上げることを狙いに登録し、局免写真のアップロードにて本人確認を受け、eQSLカードを作成しました。
LOTW
QRZ.COMの「Uses LOTW?」をYesにして応答率を上げることを狙いに、TQSLへの登録を試みています。
eQSLと異なり、Authenticationには局免に加えて、別の政府発行書類が必要とのこと。困りました。昭和の電話級の従免はもちろんのこと、平成初期の3アマと2アマの従免にも英語表記はありません。運転免許証にも健康保険証にもない。天下のID=マイナンバーカードにもない。令和の1アマを取らないとダメなのか・・・?。パスポートがありました。だんだん個人情報の送付が心配になってきますが、ID番号等は黒塗りで良いとのこと。
送付してしばらく経ちますが返信がありません。時機を見て再送が必要になりそうです。
追伸(2022/03/05):
3/3付で迷惑メールフォルダに「Your LoTW Callsign Certificate」が入っていました。承認に9日かかりました。英語表記の無い従免だったからでしょうか?
TurboHAMLOG
Logger32は難しそうなので、日本語でFAQを調べられるTurboHAMLOGにJT-GET'sでログを転送することにしました。CQ誌2022/2月号がタイミング良く特集を組んでくれています。
JARL
QRZ.COMの「QSL by Mail?」にJARLのメール転送サービスを利用するのが便利かと考え、云十年ぶりに会員復帰しました。国内はeQSLよりhQSLの方がメジャーになるかもしれませんね。
13TR-FT8の受信テスト
暦の上では立春を過ぎましたが、もっと暖かくならないと仮設アンテナをベランダに展開できません。今は風邪等で病院のお世話にならないことが最優先です。とりあえず、室内にモービルホイップを仮設しました。
昼間は1局もデコードできませんでした。だんだん受信部の組立ミスが不安になる頃、日没を過ぎてブラジルと交信中のJA局がデコードできました。相手のブラジル局はデコードできませんでした。JA局をQRZ.COMで調べると、2km離れただけのお隣さんでした。
今回の実験の成果として、受信回路が正常に働いていることは確認できました。微弱信号に好適なFT8でも、室内モービルホイップによるDX交信は困難であることも確認できました。そしてQRZ.COMが便利なことも。DX交信への道は険しそうです。
追伸(2022/03/05):
DX局に応答しているJA局の電波は夜間に数多く受信できますが、DX局の電波は近隣国の電波がたまに受信できる程度です。